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専門学校実習生 2023年夏

[2023年09月08日]

こんにちは。獣医師の平松です。ここ数年、愛玩動物看護師の専門学校や大学からの依頼で、学生の単位認定の一環として愛玩動物看護師の卵たちの実習生を受け入れる機会が多くなっています。今年の夏も何名かの実習生が来てくれました。今回はその時の様子を紹介したいと思います。

↑ 血液検査の機械の操作方法の指導を受けている様子です。動物病院では院内に血液検査機器を備えていることが多く、採血後すぐに測定がスタートし、その場で結果をお伝えします。特殊な検査項目に関しては、検査会社に血液などの検体を送り、測定してもらうこともあります。

この血液検査などの機器を迅速に、そして正確に開始・測定ができれば、それだけすばやく動物の処置に移行でき、飼い主様の待ち時間も少なくなります。

↑ 処置をする際に、動物を保定している様子です。処置を正確に行うため、動物が動かないよう保定しますが、この時、動物が痛くなったり苦しくなったりしないよう、保定者は十分注意する必要があります。

自分がいた施設でよく言われていた言葉として、「保定10割」というのがあります。これは、採血や静脈カテーテル留置の際、失敗したらそれは施術者ではなく保定者のおさえ方が100パーセント悪いという意味です。実際には保定のせいだけとは限らないのですが、それぐらい保定が重要ということですね。

看護師の嫁は、麻布大学出身の自分が保定10割と言っていたのを、日本獣医生命科学大学出身の新井先生も同じように使っていたので、驚いていました。僕が作った造語だと思っていたようです。結構色んな所で言われているようですね。

↑ 話が少し脱線したので元に戻し、実習生が薬局で内服についての説明を受けている様子です。

内服も種類がとても多く、最初は覚えるのが大変だと思いますが、分類してまとめると理解がしやすいかと思います。薬の種類・効果・容量・禁忌の把握や、在庫管理なども、看護師の大事なお仕事となります。

↑ 手術を見学している様子です。手術準備から麻酔導入、手術室への移動、手術の実施に至るまで、看護師が担う役割はとても多く、一つ一つが重要となります。

梨の木どうぶつ病院では器具出しも看護師の仕事なので、膨大な器具の種類も把握する必要があります。

↑ レントゲン画像の説明を受けている様子です。看護師が実際に病気の診断をすることはありませんが、動物達の体内でどのようなことが起こっているのか把握した上で看護をすることで、より看護の質を向上させることができます。

この他にも色々と実習してもらいましたが、良い勉強・経験になってくれれば幸いです。今後も実習生は積極的に受け入れて、若い志望者達の勉強を応援していければと思います。

獣医師 平松