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血管シーリングシステムの選択 その3

[2020年10月03日]

こんにちは。獣医師の平松です。先月のブログで、血管シーリングについて2回ほど書かせていただきました。今回はその3回目です。残りの機器を3つほど紹介したいと思います。まだその1、その2を見ていない方は、そちらを先にご覧になっていただければと思います。

↑ こちらはコヴィディエンス社の電気メス「リガシュアー」です。こちらの機器はクランプ型のデバイスを用いてまずは血管シーリングを行い、手元のボタンを操作するとメスのような刃がデバイス先から滑り出し、シーリング部分をカットしてくれる仕様となっております。

シーリングから切断まだやってくれるので、手術時間の短縮に役立ちます。しかし現在新品はなく、中古品を探すことになり、壊れたり不具合が出れば修理はできません。また、デバイスの滅菌はガス滅菌が必要のため、一回滅菌するごとに千円程度のコストがかかります。

↑ こちらはコヴィディエンス社の電気メス「フォーストライアド」です。こちらの機器はリガシュアーの上位機種で、機能としては同じですが電気メスとしての精度が上がっているとのことです。リガシュアーと同じような機構により、シーリングから切断までやってくれます。

こちらの機器も、現在は中古品のみのようで、壊れたら修理はできません。またデバイスの滅菌もガス滅菌が必要なため、滅菌コストがかかります。

↑ こちらはオリンパス製の電気メス・超音波メスの複合機「サンダービート」です。まず電気メス機能としてクランプ型のデバイスにより血管シーリングを行い、さらに手元のボタン操作でそのまま超音波メスとして作動し、血管などの組織を切断します。現行モデルの中で最もシーリング力が強く、さらに脆い組織にはより侵襲の少ない超音波メスの機能だけ使用することも可能です。

これまで挙げてきた機器の中で、最も性能が高く汎用性のある機器と言えます。ネックとしては、とにかく高額であることが挙げられます。また、デバイスもガス滅菌のみ可能で、滅菌コストもかかります。この機器を使っての手術は、手術費用を上げなくてはならないかもしれません。

以上3回シリーズで、全7機種の血管シーリングシステムを有した機器を紹介させて頂きました。どの機器もメリット・デメリットがあり、どれを選ぶのかは悩むところです。導入・運用コスト低減を優先するのか、コストはかかっても良いものを導入するのか。すごく高い買い物ですので、よく検討していきたいと思います。

ドウシヨウ…

獣医師 平松