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椎間板ヘルニア

[2016年06月06日]

椎間板ヘルニア

症例は12歳齢のミニチュア・ダックスフント、去勢オス。後肢のフラつきが数日の間に進行し、後躯麻痺に至ったため、手術を目的として紹介来院されました。神経学的検査、犬種、経過から椎間板ヘルニアが疑われ、検査センターにてMRI検査を実施しました。

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MRI検査より、第1腰椎・第2腰椎間において腹側やや左よりに中程度〜重度な脊髄圧迫所見が認められました。そのため、手術による片側椎弓切除術を実施することとしました。

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上の画像は腰椎を掘削し、脊髄を露出させた様子です。白矢印で示しているのが露出した脊髄です。キュレットという特殊な鉤を使い、脊髄の下の椎間板物質を掻き出し、よく洗浄して術創を閉鎖しました。

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上の画像はジェットバスで温浴させている様子です。術後は起立訓練やジェットバス、レーザー照射などを行い、リハビリします。

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上の画像は装具を装着した様子です。このように、腰部の保護のため装具を適用することも有効です。装具は症例にぴったり合うよう、専門の義肢装具士に依頼し作製します。

術後、症例は歩様が改善しましたが、左後肢の力がまだ入りづらい様子のため、継続してリハビリを行なうことが大切です。