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第3診察室の準備

[2025年05月27日]

こんにちは。獣医師の平松です。すっかりブログがご無沙汰してしまいました。新人獣医師・看護師の教育や、電子カルテ導入による新たなシステム構築など、なかなか時間が取れずにおりました。しかしブログのネタは比較的たまってきており、今回、久々に書いていきたいと思います。

今回は診察室についての話題です。現在梨の木どうぶつ病院では、より多くの症例に対応すべく、人材雇用・育成に力を入れております。その甲斐あって、新たに新人獣医師1名と新人看護師2名を雇用することができ、業務が少しずつ円滑に回るようになってきております。

しかし、ここで問題となってきたのが、診察スペースが足りないという問題です。獣医師は現在、パートも含めると常勤5名、それに加え専門獣医師が2名がおり、多い日では5名の獣医師が同時に出勤している日もあります。受診を希望する多くの症例に対応するために必要な人数なのですが、それに比較し、診察室が2つしかありません。新たな診察室スペースの増設が急務となっております。

しかしながら、病院のスペースは増築などによって広げることが難しく、今あるスペースを有効活用して診察スペースを作る必要があります。どこかのスペースを削り、そこを新たな第3診察室とするのです。

待合室は多少広めに作ったものの、現在も診察待ちの飼い主様でパンパンのため、このスペースを削るわけにはいきません。トリミング室を狭くすることも考えましたが、トリマーさんの激しい反対に遭い、あえなく断念。そこで目をつけたのが、広めのX線室です。

↑ こちらがX線室の様子です。こちらの画像は開業当初のX線室の画像で、まだ物が少なく広々としていますが、その後、一時係留用の入院ケージやステンレス棚、消化管内視鏡などが置かれ、大分雑然としてきておりました。

しかし元々はX線室としてはかなり広めに設計されており、物を整理すれば、こちらのスペースに診察台を置くことができそうでした。

そこでまず、上の画像右の方にある麻酔器と麻酔モニターを一つの架台に乗せて、スペースを確保することにしました。コチラ。↓↓↓

一つの架台に麻酔器と麻酔モニターが設置され、かなり高さは出てしまいましたが、省スペースとなりました。

また、内視鏡は故障していたこともあって処分し、一時係留用の入院ケージも邪魔にならない場所に移動して、さらにスペースを作りました。すると、小さめの診察台を置けるスペースができました。コチラ。↓↓↓

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↑ 左奥にあったケージを右奥へ移動し、左手前にスペースができました。ここに何とか小さめの診察台は置けそうです。

↑ 上画像はX線室側から第二診察室への扉の方を見た様子です。上画像の左にはX線撮影台がありますが、ここも処置台として皮下点滴をしたり、採血をすることができます。今回その横に診察台を置くことで、同時に診察も進めることができるという目論見です。

さて、これで第3診察室の準備がだいぶ整ってまいりました。次回のブログでは、実際に診察台を置いて第3診察室が整った様子を紹介したいと思います。

獣医師 平松