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熱帯魚の研究・フィルターその2

[2021年09月24日]

こんにちは。獣医師の平松です。熱帯魚関連で書くことが多いため、ブログ連投になります。前回、水槽の水をキレイにする設備、フィルターについて紹介しました。まだ前回のブログをお読みでない飼い主様は、そちらを先にお読み下さい。

フィルターには外掛け式や投げ込み式、上部、底面、外部など様々な種類・形式のフィルターがあることが分かりました。しかしウチの水槽のフィルターはというと、水槽一体型で背面に位置しており、どれに当てはまるのかよく分からない謎フィルターとなっております。

↑ こちらがウチの水槽を斜め上から見た図です。手で引っ張り出している部分がフィルター部分で、これを下に押し込んで使用します。自分も、ここをどうやって水が流れてフィルター効果を発揮するのか、よく分からなかったのですが、YouTube上でこの水槽の構造を分かりやすく解説している動画がありましたので、そちらで使っていた図などを使わせて頂きながら見て行きたいと思います。

参考動画:【オールインワン水槽】インテリア重視のリビング水槽 テトラ(Tetra)リビングキューブ20 淡水魚・海水魚用、マリンテーラーさん

↑ こちらが水槽背面の濾過槽の模式図です。まず水槽の水が白矢印のように吸われ、フィルター部分へと水が流れます。

↑ 次にフィルターを通って濾過された水が更に白矢印のように進み、最後は上部の吐水口から水槽側へ水が戻されるという仕組みです。

↑ しかしYouTube動画でも指摘されていたのですが、この赤色で示した部分はただ水が溜まっているだけで、フィルターとしての役目を果たしていません。機能的でない部分が大きく、このスペースが勿体ないです。

そこで、今回は自分で濾過材を新たに追加し、濾過能力のアップを試みました。今回追加した濾過材が、コチラ。↓↓↓

 

↑ こちらはリング状になっており、物理的なゴミを取るのに加え、有害なアンモニアを分解するバクテリアの巣になってくれる濾過材です。看護師の嫁には、何この小さいトイレットペーパーみたいのはと言われましたが、排水溝ネットに入れてフィルター下部に上手いこと詰め込めました。

さらにデッドスペースを生かすべく、もう一種類の濾過材も入れました。

 

↑ こちらの濾過材は表面がデコボコしており、有害なアンモニアを分解してくれるバクテリアが住み着くのに最適な濾過材とのことです。看護師の嫁には、何この石コロはと言われましたが、こちらも水槽背面の濾過槽のデッドスペースに上手いこと入りました。

完成した濾過槽の模式図が、コチラ。↓↓↓

↓↓↓

元々ついていたカートリッジ型のフィルターとスポンジフィルターに加え、リング状の濾過材(リングろ材)と石コロ状の濾過材(多孔質ろ材)が詰め込まれ、これから濾過能力の向上が期待されます。また、開いたスペースに水温調整のヒーターも入れ、更にデッドスペースの有効利用を図りました。これにより水槽内の熱帯魚や水草にとって、もっと快適な環境になってくれることと期待しております。

それにしても、既存の濾過槽にデッドスペースが無ければこのような手間をかける必要は無いのですが、逆にこうやって既存の設備に自分なりの手を加えられるということが、結構楽しかったりするんですよね!これはもう、アクアリストへの道に足を踏み入れた証拠かもしれません。

ここの所、熱帯魚ネタばかりブログに載せておりますが、違う話題も混ぜつつ、またブログを書いて行こうと思います。待合室に水槽を置くその日まで、宜しければ熱帯魚研究にお付き合い頂けると幸いでございます。

獣医師 平松