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骨盤骨折・脛骨骨折

[2013年08月12日]

骨盤骨折・脛骨骨折

症例は推定2か月齢の三毛猫。道路の側溝に落ちていたところを保護したが、歩かないということで来院されました。以下の画像は、初診時のレントゲン所見です。

右骨盤骨折と、左脛骨骨折が確認されました(矢印部分)。また、各種検査により、尿道や直腸に損傷がないことを確認し、骨折整復手術を行いました。

左の画像は寛骨臼プレートによって骨盤の骨折部を固定した様子です。右の画像は左脛骨をDCPプレートで固定した様子です。

左画像の左上の布状のものは医療用ゴムで、坐骨神経を保護しています。坐骨神経は損傷してしまうと、歩行に重大な障害を残す可能性があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

術後のレントゲン画像です。術後すぐに歩行は回復しましたが、骨が癒合するまでは安静が必要です。骨盤を骨折した場合、歩行の問題だけでなく、骨盤狭窄による排便困難などの問題が後々発生することがあり、注意が必要です。