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手術室扉の謎の取手

[2025年09月01日]

こんにちは。獣医師の平松です。8月は猛暑日が続いておりましたが、皆様いかがお過ごしだったでしょうか。病院としては8月も相変わらず診療にあけくれておりましたが、月2回のノルマだったはずのブログ更新はサラッと無視していたため、久々に書いていきたいと思います。

今回は手術室の扉の取手の話題です。梨の木どうぶつ病院の手術室は、主に処置室から入室します。扉は大部分が透明なガラスとなっており、処置室から手術室の中がよく見えるようになっています。

↑ 処置室から手術室の扉を見た様子です。このように扉を閉めていても中の様子が分かるようになっています。

さて、そんな手術室のガラス扉ですが、よく見るとメインの取手の他に、右下の方に小さめの取手が取り付けてあります。

↑ 謎の小さい取手。実はこれ、足用の取手です。これがあると、手を使わずに足で扉を開けることができます。このように。↓↓↓

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手術をする際に手指を清潔にするため手洗いをするのですが、手術室内には衛生を考慮して水栓を設けておらず、手術室のすぐ入り口前に手洗い水栓を設置しております。そこで手術前の手洗いを行い、手術室へと入るわけですが、この時せっかく洗った手を汚染しないよう、扉を足で開けることができるようになっています。

開業当初、本当は足をかざすと自動で扉が開く自動ドアにしたかったのですが、コストを抑える必要があり、このような足で開ける仕様となったのでした。

そんな手・足で開閉可能な手術室扉ですが、先日、この小さな取手を見た小学生の娘が、コレ、ゆっちゃん(病院猫のユズ彦)が使うんだね!と言いました。

↑ こんな感じで開けるんでしょ、とデモンストレーションする娘。いやいや、それは足で開ける用なんだよと説明しましたが、もはや娘の頭の中では猫が扉を開ける姿しか見えていないようです。

ゆっちゃんのだもんねぇ、とユズ彦の頭を撫でる娘。実際に手術室に猫が勝手に入ってきたら困るわけなのですが、自分もユズ彦が手術を手伝ってくれる様子を妄想し、ちょっとほんわかした気分になるのでした。

自分用だというウワサの取手をジッと見るユズ彦。猫の手も借りて仕事ができると楽しそうで良いですね。(言う事をなかなか聞いてくれなさそうですが。)

獣医師 平松