犬舎のスロップシンクの修理
[2025年07月21日]
こんにちは。獣医師の平松です。梨の木どうぶつ病院では、犬舎にスロップシンク(汚物流し)が設置されています。
こちらのスロップシンクはトイレのように流すことができ、猫砂やトイレットペーパー、犬猫の排泄物などをトイレのように流すことができるので、病院内の衛生管理にとても役立ちます。そんな便利なスロップシンクですが、先日、一気にたくさん流そうとしたためか、詰まってしまいました。
スロップシンクが詰まった場合は、トイレと一緒でまずラバーカップ(俗に言うスッポン)でズコズコやると詰まりが取れることが多いです。しかし今回はいくらやっても詰まりがとれず、ついにラバーカップが折れてしまいました。
そこで今回、新型のトイレ詰まり解消グッズを購入し、試みてみました。こちら。↓↓↓
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こちらが新型のトイレ詰まり解消グッズ、その名もスッポンジャーVです。これは従来のラバーカップと違い、排水管に向かって陰圧をかけるのに狙いを定めることができるデザインで、ハンドルを押し引きすることで簡単にズコズコできるという代物でした。
↑ とりあえず使う前にユズ彦にかぶせてみた様子。消防士さんのようですね。
さておふざけはこのくらいにして、本番です。
↑ まずはカップの部分とハンドル部分を連結させます。
狙いを定め、ハンドルを押し引きしてみました。ズコズコと音がしましたが、どうも先の部分が上手くフィットしていないようで、陰圧が弱いです。このシンクは比較的大型のため、サイズが合っていないのかもしれません。
せっかく購入した新兵器でしたが、あえなく失敗に終わりました。無念です。
次はパイプユニッシュなどのアルカリ製剤を使ってみることを検討しましたが、パイプが痛んだりするかもしれないと思い、とりあえず一度、業者に見積もりを取ってもらうことにしました。修理が思ったより安く済むのであれば、その方が確実かなと。
業者に連絡すると、その日のうちに現場を見に来てくれたのですが、自分が仕事をしていて業者が来たことに気がつかないうちに、勝手に修理作業が開始されていました。業者さんは、タオルが詰まっていましたよ!と満面の笑みでした。
↑ いつの間にか解体されていたスロップシンク。タオルが詰まったのでは、ラバーカップなどで自分で直すことは多分できなかったと思います。しかし、見積もりを頼んだはずがいきなり修理してしまうとは…。
本当はいくつかの業者に費用を聞くはずだったので、ちょっと思っていたのと違いましたが、業者の人は、先生!それじゃ後日見積もりの方送りますね!と言って帰っていきました。
それは見積もりではなく、請求書では…?
若干、釈然としない気分ではありますが、とりあえずスロップシンクは無事に復活しました。今回はおそらく、トイレットペーパーなどに混じって小さいタオルを誤って流してしまったものと思われます。今後はスタッフ一同、十分気を付けていきたいと思います。
それにしても、これから来るであろう「見積もり」が一体何万円になるのか、怖いです。業者さんにものを頼む時は、どこまでのことをして欲しいのか、絶対誤解できないくらいにハッキリ言わねばなりませんね。
獣医師 平松