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TNR活動

[2018年02月27日]

こんにちは。獣医師の平松です。今回はTNR活動の話題です。TNR活動とは、野良猫に対し不妊手術を進める活動のことで、Trap(捕獲)、Neuter(不妊手術)、Return(元にいた場所に戻す)の頭文字をとった言葉です。近年、野良猫が増え過ぎることによる公衆衛生の悪化、近隣住民のトラブル、慢性的に健康状態の悪い猫が増加する、といったことが問題となっています。そこでTNR活動を行うことにより、野良猫に一代限りの命を全うさせることで、これ以上不幸な猫が増えないようにすることを目的としています。

熊本においても、野良猫が増えすぎて問題となっており、有志の獣医師により定期的にTNR活動がボランティアで実施されています。今回は正村先生にこのボランティアに参加してもらいました。現地での様子は、主催されている動物病院の広報担当者の方に今度写真を頂けるとのことなので、後日報告したいと思います。

自分も以前は、TNR活動に積極的な動物病院に在籍しており、野良猫たちの不妊手術を多く行う経験をしました。ユズ彦もその時に捕獲された子猫です。今は飼い猫として暮らしています。

もんちゃんも開業当初、外をフラフラしているところを保護されました。飼っている方がいるのでは、と随分探しましたが見つからず、病院猫として飼うことになりました。

びにゃんも、動物看護師の嫁が埼玉の動物病院に勤めていた時に引き取った猫です。この子も野良の子猫でした。

みんな幸せそうに暮らしていますが、引き取るにあたって、その子の一生を最後まで責任を持つことができるのか、十分に検討してから飼う必要があります。不幸な犬や猫を増やさないようにするには、とにかく責任を持って最後まで飼うことが重要だと思います。

獣医師 平松